「沈んだ街あるき~夕張市鹿島地区~」体験レポート
毎年、8月から9月にかけてシューパロ湖の水位が下がり、湖底に沈んだ大夕張の街が現れます。
2020年9月6日(日)に初めてシューパロ湖に沈んだ街を歩こうというイベントが開催されました。
当日参加してきましたので、その様子をお伝えしようと思います。
盛時には2万人が暮らした大夕張地区。
2015年に600ヘクタールの土地が湖に沈みました。
因みにこれは東京ドーム128個分になります。
北海道らしく札幌ドームに換算すると113個分になります。
普段は足を踏み入れるどころか、湖底に沈んでいるので見ることもできない場所。
これは行くしかない!
ということで参加を決意したのですが…
ダムサポーター(?)なるものに参加している母の依頼で当日多少のお手伝いをすることに。
当初の予定。「ちょこっと手伝いをして、のんびり散策して、満喫したら帰ってこよう。」
11時から開場予定のため、10分前くらいには到着予定で、自分と母を含め5人で出発。
入場口付近で多少の渋滞が起きています。
この時は、まだ結構人が来ているなという程度の感覚でした。
30分ほど予定より遅れて会場本部に到着。
公共の交通機関がないため、皆さん車で来ています。
予想以上の来場者と、受付時にコロナウイルス感染拡大防止のため氏名、住所、連絡先を記入してもらっていたため、受付が混雑していたことが渋滞の原因でした。
急遽、自分はボランティアスタッフになり、受付の手伝いに。
受付用紙を手に来場者の車まで行き、受付用紙を記入してもらいます。
会場へ通じている国道にも数キロの渋滞が発生しています。
次々に訪れる人達。いつまでたっても受け付け作業が終わりません。
やっと最後尾の車が見えたとき、一緒に受け付け作業をしていた人達の顔に安堵の表情が。
その時、時計に目をやると既に15:00。
結局、15:00には終了予定だったのですが、関係者のご好意により終了時間は延長となりました。
その後はのんびりと散策。
年配の方は元々この地域の住民だった方が多かったようです。
「この辺りに住んでいたよ。」
「ここにあった生協で働いていたんだよ。」
などなど、当時を偲ぶ声をたくさん聞きました。
そのような元住民の方々いがいにも、若い方や子供連れのご家族など多種多様な来場者がいました。
当然、建物などは残っていませんでしたが、建物跡には食器の欠片など生活用品が落ちていたり、テレビやコピー機も発見。
懐かしのビデオテープ・・・それもベータ・・・も落ちていました。
崩れたガードレールや、駅の跡、線路跡など普段は見られないものだらけ。
貴重で楽しい時間を過ごすことができました。
道新の記事によると、200人程度と予想していた来場者数は、結局1600人ほど。
夕張には、こんなに集客力のある魅力的な観光資源があると知らされました。
是非、来年以降も開催してほしいものです。
今年はコロナの影響で中止になってしまった凍ったシューパロ湖の湖面を歩く企画。
こちらも来年には是非開催して欲しいですね。
興味のある方は是非いらっしゃってみて下さい。
但し、今回会場になった近辺では、auは使えますがドコモ、ソフトバンクの携帯は圏外です。
ドコモ、ソフトバンクユーザーの方はご注意を。
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