キセキノお勧めの一冊(第9回)
今年はコロナ禍の影響で文化祭や体育祭の中止や延期があちこちで発生しています。
夕張高校は先日、文化体育祭と銘打って行事を執り行うことに。
年に一度、三年間で三度しかないイベント。それが制限されるというのはとても辛いですよね。
これを書いているキセキノ講師、牧野も修学旅行がとある事情で中止になった経験を持つので、そんなことを想いました。
さて、今回はノーベル賞にまつわる一冊。
キセキノ塾長、松宮からの推薦。
「ビッグ・クエスチョン 〈人類の難問〉に答えよう」(スティーヴン・ホーキング(著))です。
昨日、2020年のノーベル物理学賞の受賞者が発表されました。
ブラックホールの研究に携わったロジャー・ペンローズ氏、ラインハルト・ゲンツェル氏、アンドレア・ゲッズ氏の3氏です。
ブラックホールと言えば、やはりこの方、スティーヴン・ホーキング氏。
ホーキング氏の最後の著作をご紹介したいと思います。
ここでは、ホーキング氏が10のビッグ・クエスチョンに答えています。
その10のビッグ・クエスチョンとは…
1 神は存在するのか?
2 宇宙はどのように始まったのか?
3 宇宙には人間のほかにも知的生命体が存在するのか?
4 未来を予言することはできるのか?
5 ブラックホールの内部には何があるのか?
6 タイムトラベルは可能なのか?
7 人間は地球で生きていくべきなのか?
8 宇宙に植民地を建設するべきなのか?
9 人工知能は人間より賢くなるのか?
10 より良い未来のために何ができるのか?
以上になります。
ホーキング氏の遺した研究功績は、ここで改めて語るまでもないと思います。
個人的には、ホーキング氏の凄いところは一般の方々にも分かりやすい平易な文章で宇宙研究を始め物理の物事を説明しているところだと考えています。
本書も、物理の基礎知識がない方でも読み進められると思います。
(物理の知識があった方が、理解しやすいとは思いますが。)
クエスチョンだけを見ると壮大な感じがしますが、ホーキング氏の人柄が伝わってくるような内容になっています。
自然科学への興味を持つきっかけにもなると思いますので、是非多くの人に読んでみて頂きたい良書です。
SF作品の多くで用いられる宇宙。今だ多くの謎が残されるこの果てしない空間に人々は思いを馳せてきました。
その第一人者とされるホーキング博士。存命であればノーベル賞を受賞されていたかもしれません。
そんな方がわかりやすく語る本作。ぜひこの一冊から壮大な世界の門を叩いてください。
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