キセキノお勧めの一冊(第6回)
いよいよ8月も終わりに近づいてきました。
お盆が過ぎれば途端に寒くなる例年と違い、一気に30℃近くの気温が続く夏に戻ったような夕張です。
そんな暑い中でも勉強は続きます。まもなく定期テストが実施されるため、生徒たちも皆必死に勉強に打ち込んでいます。
さて、そんな中で今回は塾長、松宮からの推薦。
「ぼくの村は壁で囲まれた パレスチナに生きる子どもたち」(高橋真樹(著))です。
たまにはタイムリーなネタを。
と言ってもコロナ関連ではありません。
イスラエルとUAEの国交が正常化しました。
個人的にはこのことは非常に大きな出来事だと思っています。
あまりメディアには取り上げられていない感じですが。。。
そもそも、皆さん中東問題に関してどの程度の知識を持っていますか。
自分は、ほぼ何も分かっていない状態でした。
何故、中東問題に興味を持ったのか。
きっかけは「テルアビブ・オン・ファイア」という一本の映画。
中東問題をシリアスに扱った映画ではなく、イスラエルを舞台としたコメディです。
なかなか面白い作品ですので、興味のある方は是非観てみてください。
で、興味を持ったら調べてみる。
ということで本書を手に取りました。
帯にも書いてある通り、非常に分かりやすい入門書でした。
パレスチナの子どもたちへの取材をメインに、パレスチナのおかれている状況が書かれています。
パレスチナから沖縄を訪問した少年の一言が印象的です。
「なんだ、日本にもパレスチナがあるじゃないか…」
著者は言います。
パレスチナ問題に無関心な人は、自分自身が巻き込まれるまでは他の問題にも無関心なのではないか。
著者はパレスチナ問題にもっと関心を持ってもらい、行動して欲しいと訴えています。
世界には・・・もちろん日本にも・・・様々な問題があると思います。
皆さん、その一つにでも関心を持ち、行動を起こしてみてはいかがでしょうか。
パレスチナ問題は長い間続いてきた問題です。今世界ではこのように長期化し、解決の糸口もなかなか見えない問題が数多くあります。
そんな中で国交が正常化したイスラエルとUAE。世界平和は大変な道のりですが、一歩だけでも前進し続けていればいつか……と信じたいですね。
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